そらとうみ
2025/10/13 13:17
進水式、行ってきました。その3
進水式は船を水に浮かべる作業の式典です。大型船の進水には船台進水とドッグ進水があり、式典の華やかさには随分と差があります。ドッグ進水は静かにドックに注水し浮上まで船は全く動きません。浮上後も静かにドック外に曳航されます。一方、船台進水は船体が船台を滑り降りて勢いよく海に出ていきます。この勢いを止めるのにも色々工夫がされています。式典の華やかさは船台進水に軍配です。
この滑り降りて行く方法にまた二通りあります。「滑り」と「ころがり」です。今回の三菱下関はころがり進水です。

進水前、船底は盤木で支えられていますが、その下は滑走台(すべり台)と進水台(固定台)です。矢印の上側が滑走台、下側が進水台です。滑走台は船体と一緒に進水することになります。
この滑走台と進水台の間に油脂を塗って滑らすのが「すべり進水」、ボールで転がすのが「ころがり進水」です。


川重神戸はすべり進水です。支綱切断を合図に船体はほとんど物音せず静かに滑っていきます。聞こえてくるのは海域を警戒するタグボート群の長音の汽笛だけです。永年、このすべり進水を見て来ただけにころがり進水の大きな物音、その音を紛らわすような打ち上げ花火、想像もしてなかっただけに動揺してしまいました。
神戸港での進水式は潜水艦が毎年一隻づつ(川重と三菱で交代)、川重では6年前の「すいそふろんてぃあ」以来、大型商船の進水はありません。三菱神戸はもう船台を撤去してしまったとか…
日本造船の復活が待ち遠しいです。
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件の返信
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投稿を表示お、お元気様です(^_-)-☆
大型船の進水式は、多くの努力の実りの結集の様な感じがして
とても感慨深いものがあるね(^_-)-☆
小生の尊敬する、第26代連合艦隊司令長官、第27代連合艦隊司令長官の
山本五十六師も、海軍として数多くの進水式を見てきたこと思う
師はアメリカと戦争をしたら、絶対に負ける事を解っていて、パールハーバー
を奇襲した
後に、開戦はロシアのスパイの企みと推測されている((+_+))
最後はブーゲンビル島の上空で、アメリカ軍の待ち伏せに会い、戦死した
優秀な人材も歴史の中では、そのシチュエーションによっては、
とても粗末に扱われたものだね((+_+))