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2025/10/11 20:46

進水式、行ってきました。その2

進水式は船を水に浮かべる作業です。進水してしまうと見えないところは多いです。その代表的なものを三菱下関で10/9に進水した「はまなす」から紹介します。

 

《サイドスラスター》

ダクト内の長方形は腐食防止のアノード

船を横方向に動かす装置で、船首にあればバウスラスター、船尾はスターンスラスターといいます。

ダクト(トンネル)の中に一般的には可変ピッチプロペラがあって、電気駆動が多いようです。

1,970年代に装備した船もありました。タグボート無しで離着岸出来るという触れ込みでしたが、離着岸時に我が社のドックマスターは不慣れのため使ってくれませんでした。現在ではほとんどの長距離フェリーには装備されています。

 

 

《フィンスタビライザー》

現在は格納状態ですが、フィン(ひれ状)が出てきて、ローリング(横揺れ)を軽減するように動作します。

乗り心地が問題となる客船等にはほとんど装備されています。前後の板状のプレートはビルジキールといい、これもローリング軽減のためにほとんどの船にこの形状板はあります。

本船はこのフィンスタビライザーに加えて、アンチローリングタンクを備えているとの事です。左右のタンク内の水を移動させて同じくローリングを軽減します。

フィンスタビライザーは翼の揚力、ビルジキールは付加質量、アンチローリングタンクは水の運動エネルギーを利用したローリングを軽減する仕組みです。

 

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