晴れていたら早めに蹴上に行き、京都市立動物園で西ローランドゴリラを見ようと計画していたが、あいにく今にも雨が降り出しそうな天気。仕方がないので南禅寺へちょっとだけ立ち寄ってから蹴上発電所へ。蹴上発電所付近は街歩きや山歩きで何度か歩いたことがあり、蹴上インクラインの前に赤レンガ造りの古い建物があることは知っていたが発電所内部を見学するのは初めて。その発電所が現在もなお稼働中だと知って驚いた。
　関電スタッフに迎えられ内部へ。蹴上発電所は明治時代に琵琶湖疎水建設と共に造られた日本初の事業用水力発電所。この日の参加者は約20名。第3期建屋の会議室で事前説明を受けて発電所見学へ。白いヘルメットを渡された。タービンや発電機の轟音が響くのでヘルメットの内部にはスピーカーが装着されていた。2機の発電機が並ぶ建屋へ。現在は1機のみ稼働中。見学用に扉を開けられた発電機の中では太いシャフトが高速で回転していた。発電機の下には疎水の水を受けるタービンが高速で回転しているので隣の人の声さえ聞こえない程。スタッフの説明はヘルメットの中のスピーカーを通して聞こえてくる。太い配管が張り巡らされた迷路のような地下室へも入る。屋外も見学。蹴上発電所のシンボルである明治45年(1912年)に竣工した赤レンガ造りの第2期発電所は現在もその姿を留めていた。関電スタッフによる丁寧な説明や案内の約2時間半の見学会は有意義なものでした。お世話になりました。