おしゃべり広場

2025/10/05 16:00

『最初に適切な仕事をする!!』
鹿島での蹉跌
先日、花火・ブルーインパルスを観に行った大洗の南側に鹿島コンビナートがあります。ここのLPG基地ではトラウマとなる悔しい経験があります。
「現場を肩で風切って歩いていた」若き日、LPG船のガス使用(試用)試験での出来事です。その数年前に連続建造したLPG船と同じ再液化装置だったので、運転には絶対の自信をもって試験に臨んだのですが中々うまく行きません。工程遅れを心配した会社の判断で急遽メーカー(ノルウェー)からエンジニアを呼び寄せて対応しなければなりませんでした。
運転技術でメーカーのエンジニアに負けた(?)のも悔しかったですが、実はそれ以上に悔しかったのは建造中に異変に気付いたのに処理対応が出来なかったことです。
この装置は連続建造時に一括で購入したものを3年ほど機器内に窒素を封入して別部署が保管していた物でした。工事中に外付きの計装機器検査中に内部腐食の気配に気付いたのですが、「まぁ、窒素入れてるし本体はだいじょうぶやろ」という正常性バイアス、「もしクレームしたら?」との他部署への忖度などが重なってうやむやになってしまいました。あの時に、「ちゃんと内部の開放点検をやっておいたら…」と数年間は思い続けました。
この失敗があって、その後の生活で如何に『最初に適切な仕事をする』かを心掛けています。ゴルファーの方は分かると思いますが、第一打をフェアウェイ(グリーン)に置いたらゴルフが如何に楽で疲れないスポーツか?という事です。
しかし一方では、リカバリーや手直しがうまく行った時に喜びがあるのも確かですが…
う~ん、難しいです。